やがて見える NEW HORIZON いつかそこで会おう

Endless SHOCK -Eternal- 初日おめでとうございます。開催決定が発表されてから1ヶ月半あまり。無事にこの日がくることを祈っていました。


初日を迎えられることも、千穐楽まで公演を重ねていけることも、満員の客席も、何もかもが当たり前じゃなくなってしまった今の世界。帝劇の初日の幕が開いた頃は想像もできなかったよね。


2020年2月4日、Endless SHOCK 20th Anniversary初日。オーケストラが劇中のナンバーをメドレーで奏で、ONE DAYをバックに舞台上のスクリーンにクレジットが流れ始め、Taiga Tsubakiの文字が出てくる頃には視界がすっかり滲んで見えなくなりそうでした。 見逃したくなくて、ぐっと堪えたけど。堪えながら、プロローグの晴れやかな表情を見て、よかったね、って心から思いました。


つばきくんにとって、役名のついた初めての舞台。ファンにとって自分が応援しているJr.は代わりがきかない存在だけど、Jr.というのはある意味、駒みたいなもので、何かあればいくらでも入れ替えられてしまう。そんなふうにやってきた中で、SHOCKはきちんとひとりのタレントとして扱ってもらえる、初めてと言っていいくらいの機会でした。製作発表の記者会見に出してもらったのも初めて。ISLAND TVやインスタで見せてくれたSHOCKジャージにもTシャツにも、自分の名前が入ってることに触れていて、自分だけのために用意されたものって特別だよなあ、ってしみじみ思ったりして。


タイガという本名が役名になっているので、役に本人のキャラクターも透けて見えるところはあるんだけど、わたしはつばきくんが舞台でタイガとして生きている姿がとても好きでした。ただ、セリフは多くはないので、後々雑誌で語られた役づくりに関するコメント読んでたら、わたしが想像していたよりもだいぶおバカにつくってたみたいだけど…もうちょっと周りの感情には敏感な子だと思ってたよ…(笑)まあそれはさておき。


今までに出演した滝沢歌舞伎もABC座もいい舞台だったし好きだったけど、やっぱりSHOCKって特別なんですよね。憧れてもなかなか立てる場所ではなくて。今までのキャストを見ても、まずはユニットに入っていなければ、なかなかスタート地点にも立てない昨今。過去に出演していた無所も、もともとある程度の位置にいたひとたちばかり。製作発表会見の時のつばきくんの「自分が出る可能性を感じたことがなかったので…」というコメントに、だよねー!!って首がもげそうになるほど頷いてしまったくらい、いつか出てほしいとは思っていたけど、それは夢のまた夢、実現するなんて正直思ってなかったよ。見縊っててごめんね。


そんなふうに思い入れの大きかった舞台だけに、中止になった日からはまるで時間が止まったようで。毎回きちんと千穐楽を見届けることでひとつひとつの区切りを付けてきたけど、SHOCKはこれが最後と思って観られなかったのも、いつまでも引きずってる理由になっていて。だから、梅芸の公演が発表されて、やっと少し、霧が晴れたような気持ちになりました。


Eternalのパンフレットは20thの公演写真だったけど、Team USAがいなくて、つばきくんの髪色が暗くて。きっと改めて撮り下ろされたものなんじゃないかと思うのですが、中止後のインスタライブもあったけれど、それからまた時間が経って、途中で止まってしまった公演をもう一度なぞって、何を感じたのかな。


Endless SHOCKの3年後の世界。舞台が好きで、カンパニーのことが大好きで、まっすぐな、もしかしたら3年経って少し大人になってるかもしれない、タイガにまた会えるのがすごく楽しみです。


このご時世、遠征してまで観劇することの賛否はあると思うし、わたし自身もほぼ毎週末通ってた御園座南座のようにはいかないけど、だからこそ1公演1公演を大切に観られたらいいな。


そして、今度こそ。無事に千穐楽を迎えられますように。