IMPACTors

2020年は怒涛の1年でした。いや、まだ終わってないけど、今の時点で既にもういろんなことがありすぎた。この先、これ以上があるとしたら、それはきっとデビューの年だね!……なんて言ってみたりして。


あの7人にユニット名がついた時、この10年余りのいろんなことが走馬灯のように頭をよぎったけど、その中のひとつが、このラジオでした。


三宅健のラヂオの日記:2018年5月7日のラヂオ

http://miyakeb1.omelet.jp/article/183165734.html


……と、読み返してみたら、肝心の部分がすっぽり抜けてる!(笑)という訳で、久しぶりに聴き直しました。滝沢歌舞伎2018、新橋演舞場の楽屋での収録、健くんがかげつばたにむまえなおの無所4人をゲストに招いてトーク中に、楽屋の外にいるさっくんが茶々を入れようとしてきたところ。(かげの太鼓の話の後でした。)


健「(外にいる佐久間に)入ってくんな!Jr.がメインなんだから。無所属がメインなの。ねっ、どこにも属してないんでしょ?」

影「属してないです!」

健「グループがないんだもんね?」

(口々に)「ないです」「はい」

椿「僕は、椿は、組みます」

健「どゆこと?」

椿「信じてるんじゃなく、椿は、組みます」

健「あーあーあー、なるほどね、そのー、願いではなくて、もう自分で決めてるんだ。組むってもう決めてるってことね」

椿「はい、組みます」

健「引き寄せの法則な?なるほどな。いいよ、引き寄せの法則やった方がいいよ。引き寄せた方がいいよ」

椿「引き寄せさせていただきます」

健「言霊は大事だからね」

椿「はい」


失礼でごめんなさいだけど、こいつ言ったな?!ってこの時は思いました。もともと雑誌に全然載らないひとだったから、本人のこういう発言を聞く機会もなくて。初めてのラジオ出演だー!わーい!って喜んでたら、いきなりとんでもない爆弾が降ってきた感じ。でも、これを口に出して電波に乗せたことも、きちんと叶えたことも、すごいなあってしみじみ思います。諦めないって大事だなって、つばきくんのファンをやってると度々思うんだけど、最大級にそれを実感したよね。


当時はハタチになって最初のお仕事、初めての滝沢歌舞伎出演。新橋公演だけでなく御園座にも連れていってもらえることになって、これが今後に向けての起爆剤になればいいなと思っていた頃ではあったけど、ずっと固定のメンバーで仕事してた訳でもないのに、いったい誰と組むっていうのよ…って正直思ってました。個人的にはステージに立ってくれていればそれでいいので、別にユニットにはこだわりなかったし、むしろひとりでもいろんな場所に飛び込めるひとになってほしかったし。ただ、もしユニットを組むとしたら、かげとは一緒になってくれたらいいなとは思っていたので、それは叶ってうれしかったな。あと、もといとはこの年の新橋公演が久しぶりに一緒の仕事だったけど、後々同じユニットになるとはまったく思ってなかったです(笑)。この年の歌舞伎に出てなかった他の4人なんて言わずもがな。


その後、御園座に連れていってもらえたことで何か大きく変わるかと思いきや、逆転ラバーズのメディアラッシュで久しぶりに音楽番組いろいろ出られたくらいで、相変わらず雑誌には載らない、少クラも呼ばれない、それまでと状況はなかなか変わらず。そして次の年の南座のメインキャストに入れなかったことが、わたしは本当に悔しくて。最終的には南座も新橋も出られて、それが今に繋がっているので結果オーライなんだけど、南座の最初のキャスト発表の時期のことは思い出すと結構つらい話(笑)。


そんな思い出はさておき、去年の歌舞伎ZEROとIGNITEを経て、10月のザ少年倶楽部の収録が、たしかあの7人で括られた最初のお仕事で。春から夏にかけて一緒に駆け抜けたメンバーだったけれど、全員ではなくて。かげあらがいるのはわかるけど、他はえび座組でもないし、なんでこの7人?ってなったのがちょうど1年前。ここからが本当に怒涛だったよね。


ちなみにつばきくんにとっては、その前の月の中丸くんのバックが、実に4年ぶりのホール収録出演(オリンピックかよ)。これはツアーでアブストラスクトについていた8人そのまま連れてきたんだなとすんなり納得いったけど、それがあったから余計に、10月はほんとこれ何の括り?っていう。かげあらは虎者だったし、よこもとつばみなはえび座組だったけど、たいがちゃんはPARADEで再合流したものの、えび座はいなかったし。


さらに、つばみなはSHOCKに出ることが決まり、11月はかげあらが虎者遠征中で不在なのに、それ以外の5人で収録に呼んでもらえたことに逆に戸惑い(笑)、12月の収録はつばみなと入れ替わりでかげあらが出て、つばみなはSHOCKが終わったらまた合流できるかなー…なんて思っていたら、年明け早々に発表されたのが単独クリエでした。ここでやっと、この7人が一括りで試されていることに気づく。便利に使える無所の寄せ集めだとばかり思ってたので、メインの公演させてもらえるとかちょっとそんなところまで考えが至ってなかったよね。そして、なんでこの7人なんだろうとは思ったし、それは今でも考えることなんだけど。


コロナ禍でクリエのステージにメインで立つ夢は残念ながら今年は叶わなかったけれど、春頃からは雑誌も7人で括られてコンスタントに載るようになり(あんなに何年も載れなかったのに!いまや3誌どころかMyojoまで!)、それぞれがこの7人でやっていきたいってアピールをするようになり。6月の横アリ配信、サマパラ、Jr.祭りと、7人でパフォーマンスを披露できる場をもらうことができて。正直な話、年齢的にもここでチャンスを掴めないともう厳しいだろうから、どうにかなればいいなあと思いつつ、この括りが崩れた時の心の準備もしつつ(何事も期待しすぎない癖がついてるのがよくないところ!)、今までとの環境の違いにも戸惑いつつ、成り行きをひっそりと見守っていました。


そして、先日のMステ。


衣装の肩についてる毛皮が飛んでいきそうな勢いでCan do! Can go! を踊っていたつばきくん。いい意味で、昔と全然変わらなくて、なんだかほっとしました。


cdcgを踊る姿を見ると、わたしはいつも思い出すことがあって。まだつばきくんがかわいいかわいい中学生だった頃(笑)、東西歌合戦でこの曲をやった時に、前の方のお兄さんたちは元の振り、つばきくんたち後列のちびっこには簡略化された振りがついてて。その時は(あくまで本人比でだけど)ぽやぽや踊ってたのに、その直後の少クラの収録でわりと前列にいて、元の振りがついたら、見違えるようにしゃかりきに踊ってて、少しでも前に出られること、思いっきり踊れることが楽しくて仕方ないんだろうなって、ちょっと笑っちゃうくらいで。後ろにいるからってあからさまに手を抜くとかではないんだけど、前に出るとわかりやすく張り切るところが、単純でかわいくて好きだなあと思ったんだよね。そんなふうにいきいきと踊っていられる場所がたくさんあったらいいな……という願いは虚しく、その後何年かは埋もれてしまうようなポジションだったりもしたわけですが。高校生の頃に尖ってた時期もあったって雑誌で話していたけど、あの頃のことかなって答え合わせできる2020年すごい。


そんな時期も乗り越えて、いろんな経験を地道に積み重ねながらここまでやってきて。ユニット名発表の夜に上がったISLAND TV。喜びを噛み締めるようなつばきくんの表情を見て、諦めないでよかったねって感慨深くなりました。なんだか現実味がなくて、そんなにうおおおおやったああああユニットだああああみたいなテンションにはなれなかったけど、うれしそうな顔を見たらやっぱりわたしもうれしくて。ちょっとだけ泣いたよ。


IMPACTors、いんぱくたーず、インパクターズ、辞書登録はしたけど、なんだかまだ馴染まなくて、口に出そうとするとつい何だったっけ?って言いそうになるんだけど(笑)いつか慣れるかな。気づけば10年以上無所担だったけど、そうじゃなくなったのにも、そのうち慣れるかな。自担がいればそれでいいって思ってやってきたけど、いつか箱推しにもなれるかなー。


冒頭に書いた健くんのラジオの中で、つばきくんが今後のことを訊かれて『アイドルとして、ダンスをしていたい』と話していたのが、わたしはとても好きでした。アイドルとは、と考え始めるとキリがないのだけど、『椿泰我っていう名前を引っ提げて』って言ってるあたりから、自分らしさを出していきたいってことなのかなとわたしは解釈していて(自分で自分の名前かっこいいって言ってたのはちょっと笑っちゃったけど、名前の字面が強くて好きだなとはわたしも思う)。実際、今までだってステージのどこにいてもずっとアイドルだったとわたしは思っているけど、ユニットになることでいろんな人たちにパフォーマンスを見てもらえる機会はぐっと増えるわけで。やりたいことを叶えていける場所を手に入れられて本当によかった。さっそくメンバーカラーが変わったことからしても、きっといろんなしがらみもあるだろうけど、つばきくんらしくやっていける環境であるといいなあ、というのがわたしのささやかな願い。


ユニット名がついたっていつ解体されてもおかしくないから、別にこれで安泰だなんて思ってないし、ここがやっとスタート地点。これからもたくさんの新しい景色を見せてくれることに期待して。


IMPACTors結成、本当におめでとう。