『ハンドマイクを持ってセンターで歌いたい。』

サマパラ単独公演を観ていて個人的に感慨深かったハンドマイクのことを本人も雑誌で触れていたので、これまでを振り返りつつ、懐かしんでみようと思います。わたしの趣味は懐古だけど、SUMMARY2010の勇気100%の水着Jr.の話を出してきたあたり、本人もなかなかだよね、と思うのですが(笑)

 

『ハンドマイクを持ってセンターで歌いたい。』


この一文は滝CHANnelというwebコンテンツ内のJr.のつぶやきというコーナーの中で、『今、一番やりたいことは?』という質問に対するつばきくんの答えでした。回答がアップされたのは2011年夏頃のお話。当時つばきくん中学2年生。


センターで歌えるかどうかはさておき、まあハンドマイクならそのうち持てるかな、叶うといいねー、なんてその頃は呑気に考えていて。まさか9年もこれを引っ張ることになるなんて思ってなかったよ!ねえ!さすがに待たせすぎでしょ!(笑)


滝CHANnelの回答が出る少し前、その年の春のクリエでのこと。当時つばきくんのいた4人の括りのセンターに今をときめくキンプリ岸くんという布陣がちょこちょこあったのですが、Maybe Your Loveだったかなあ、歌った時に、センター割れのふたりはハンドマイクを持たせてもらったのに、その外側のふたりはヘッドセットマイク。つばきくんはヘッドセットで、何だよその微妙な線引き、4人ともハンドマイク持たせてくれよおおおと勝手に悔しかったのを覚えています。あれは本当に謎だった。


ただ、ヘッドセットマイクはこの時だけじゃなく他のステージでも、少クラでもつけさせてもらったことはあって(ただし少クラでは名前テロップまでは出たことなかった)。そもそも初年度から4年連続でクリエのバックで使ってもらえてた時点で無所の中では恵まれてたと思うし、SUMMARYとかサマパラのJr.コーナーでは後ろとか端っこの方には出してもらったりもしてて。まあ言ってみればそこまで止まりで、それ以上はなかなか這い上がれなかったんですが。そんなわけで、ハンドマイクは、しゃべるために一瞬持たされたことはあれど、歌うために持ったことはなかったわけです。


2011年秋にはセクゾがデビュー。帝劇での結成発表の場や、デビュー曲のMVに呼ばれたのは4人の中で新藤くんだけ。いわゆるジャパハイとかその後に入ってきた子たちが同世代のJr.のメインどころになっていき、当時のシンメはひとつ年上だったので高校生の括りになって、中3のつばきくんはおいていかれ、気づけば少クラにも出られなくなり。元太と一時期シンメだった新藤くんは、松松がシンメになったことでつばきくんのところに戻ってきたけれど、今度はつばきくんが高校生になって。やっぱり中3と高1のシンメはなかなか難しくて、他の無所が呼ばれてるのに呼ばれない仕事もあって。その流れで、このまま辞めてしまうのかなあとぼんやり思っていた時期もありました。いやほんと思い返せばよく持ち堪えたよね…。


ハンドマイクの話に戻りますが、さらに時は流れて、2017年のMADEクリエ。その時期についていたNEWSのNEVERLANDツアーからバックに選ばれていたのは、かげ、はるき、のんちゃん、そして新藤くんの4人。1公演だけお邪魔させてもらったのですが、4人はJr.コーナーで歌わせてもらっていて、新藤くんがハンドマイクを持ってる姿を見て、つばきくんなんかやっぱりいつも微妙に惜しいんだよなあ…と。もはやここまでくるとネタとして笑えるくらいになったけど、いつかは…という気持ちはどこかでまだ捨ててはなかった、かな、一応は。


その次の年の滝沢歌舞伎を転機に、徐々に風向きが変わりはじめて。特にここ1年あまりは怒涛の展開でしたが、そんな紆余曲折を経て、やっと掴んだハンドマイクは、メンバーカラーの黄色が入ったものでした。諦めなければ叶うんだなあ、っていうのはつばきくんのファンをやってるとしばしば実感することなのですが、本当にここまでよくがんばったよね。


はじめての単独公演。SHOCKの舞台で歌わせてもらって、ワンフレーズのソロをもらって感動してたくらいなので、たくさん歌声を聴く機会なんて今までもちろんなくて。こんな声で歌うんだ、こんなにラップできるんだ、って正直驚いたりもして。好きになったきっかけのクリエと、ちゃんと降りようって決めたSUMMARYから気づけば丸10年経ってしまったんだけど、こんなにずっとファンやってても今さら初めて知ることがあるなんて、ってちょっと笑ってしまったけど。でも、知らないこときっとまだまだいっぱいあるよね。


念願のハンドマイクを持って煽ったセリフが「配信見てくれてありがとうなー!」って、ただのいい奴にじみ出ちゃってて思わず泣き笑いしてしまったけど、でもそうやって『ありがとう』をきちんと届けてくれるひとであったのが、ファンとしてもありがたいし、うれしいことでした。

 

Jr.の括りなんて脆いもの。この7人にユニット名がそんなに簡単につくと思ってないし、いずれこの括りすらなかったことになるかもしれない。わたしはつばきくんさえいればそれでいい、願ったところでなるようにしかならない、というスタンスでずーっとやってきたから、絶対7人で!とは思ってなくて。そこはすぐには変われないけれど、このメンバーで一緒に成長していけるなら、いい方向に進んでいってくれたら…とは思っています。


まったくの余談ですが、わたしはあの7人のことをクリエCと呼ばれるのが正直好きではなくて。手っ取り早くわかりやすい呼び方なんだろうけど、叶わなかったクリエのことを嫌でも思い出してしまうから。初めての単独になるはずだったクリエは、わたしの勝手な思い入れだけど、そんな軽いものじゃなかったんだよなあ。やれなかった公演の名前にいつまでも縛られるのもって気持ちもあったりします。


まあまとめて呼ぶのに便利な呼び方ではあるので、それはさておいて。猛スピードで進んでいく今の状況に振り落とされそうになるけれど、どんな新しい景色を見せてくれるのか、『ずっと』なんて約束はできないけど、まだもうしばらくはついていきたいな、と思っています。

 

ちなみに、滝CHANnelの一問一答でわたしが一番好きだった、というか、なんとなく勝手につばきくんらしいなって思って笑ってしまった回答は、『10年後の自分はどうなっていると思う?』に対する『デビューしてアジアツアーしていると思う』でした。ただ単に海外で、じゃなくてアジアって絞ってくる辺りが事務所のやってることの範囲ちゃんとわかってて小憎らしいというか。こういうとこがね!元子役っぽくてかわいくないんだよね!わたしは好きだったけど!(笑)乗り越えなければならない壁はまだまだたくさんあるけれど、いつかこの夢も、叶ったよ、なんて言える日がくるのでしょうか。